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論理回路には、TTL回路の他に、どんなんがある？
単純に論理回路といった場合、TTLって言うような種類はありません。信号の値が'1'と'0だけ（よーするにデジタル信号）で、AND、OR、FlipFlopといった基本回路を組み合わせた回路を、論理回路って言います。「論理回路」と言うのは回路図レベルでの話であって、作った回路を実際に組み立てる際に、どういう手法を使うかまでは意味しません。　じゃ、TTLってのは何かってぇと、Transistor－Transistor-Logicの略称で、「バイポーラトランジスタを組み合わせて組み立てた回路」のことを言います。TTLで論理回路を組み立てられるようになって初めて論理回路が実用的になったので、TTLという言葉は永遠に語り継がれるでしょう、たぶん。（バイポーラトランジスタを組み合わせて作った回路でもアナログ回路をTTLとは言わないので、略称の最後の"Logic"ってのは"論理回路"の意味を含んでるのかもしれません。）　現在ではTTLは死語に近くて、CMOSってのが主流です。 CMOSってのは、コンプリメンタリ－メタルーオキサイドーシリコンの略で、「PチャンネルとNチャンネルのMOS-FETを組み合わせて組み立てた回路」を言います。 CMOSで作った回路は、TTLで作った回路に比べ、圧倒的に低消費電力になるのが特徴です。（もしTTLでデジタル時計を作ったら、単１乾電池で動かしても１日動くかどうか・・・）　 CMOSの類似品で、N-MOSってのもありました。 PチャンネルのFETがちゃんと作れなかった頃の話で、NチャンネルのMOS-FETだけで回路を作ってました。パソコンのCPUが8bitだった時代には、N-MOSで作られたCPUってのも、ザラにありました。　 TTLの類似品で、DTLってのがありました。（今となっては、これも死語） Diode－Transistor－Logicの略称で、基本回路の信号入力部分をトランジスタじゃなくダイオードで構成したもので、TTLより若干低消費電力でした。　 TTLより以前の時代は、ECLってのがありました。エミッタ－カップルドーロジックの略で、バイポーラトランジスタを使う点ではTTLと同じですが、トランジスタのエミッタを使って信号を流してました。詳しくは知りませんが、トランジスタを飽和しないように使うことで高速化していたようです。TTLより十倍速くて、十倍電気を食ってました。まだ地上を恐竜が歩いてた頃の話です（笑）　以上は全て半導体を使って論理回路を組む手法なんですが、半導体が出来る前から論理回路はありました。日本人なら知っておかねばならないのが、パラメトロン。コイルとコンデンサとを共振させて多数決回路を作る素子だったようです。日本で生まれ、日本から出るコトなく滅びた論理回路用の素子でしたｗ　パラメトロンの前は、真空管とかリレーとか。しかし、恐ろしく巨大で、恐ろしく電気を食うことは間違いありません。たとえば、Pentium４は、5500万個のトランジスタを使ってるようです。5500万個のリレーを使えばPentium４と同じ動作をする論理回路を実現できるハズですが、　● 体積は・・・リレー１個が1ccの体積とすると・・ 5500万cc ⇒ 55立方メートル ⇒ 一辺が約3.8メートルの立方体 ⇒ ６畳間１部屋くらいですかね・・これは、配線のスペースを考えない場合ですが。　● 消費電力は・・・リレー１個が平均10mWの消費電力がとすると・・ 10mW×55000000ヶ ⇒ 550キロワット・・・おい、ちょっと待て、新幹線のモーターだって300キロワット弱だぞ、確か(^^; まぁ、６畳間に１０００ワットの電器ストーブを５５０台詰め込んで、ぜんぶONしたら。。。おーこわ（＾＾；　● クロックスピードは・・・リレーなんてったら機械的に動くから、クロック速度はせいぜい1Hz。 1GHzでも1MHzでも1kHzでもなく、ただの1Hz（笑）　● 耐久性は・・機械的に動くものは絶対に磨耗するから、円周率３桁計算するより早く、きっと壊れる。。。
今の時代に論理回路を実現するには、汎用ICを使って組み立てるか、PLDやFPGA使うか、LSI化するか、ってな選択肢があります。　小規模な論理回路を少数作るのであれば、1個\10～\100くらいの汎用ロジックIC（74LSxxxとか、74HCxxxとか）を必要なだけ買ってきて、基板上で配線して組み立てます。回路規模としては、せいぜい1Kgateくらいでしょうかねぇ。。。。　 PLDとかFPGAってのは、ユーザーが内部の論理回路をプログラムできるICのコトです。プログラマブル・ロジック・デバイス、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイの略です。 1個\200～\100000くらいで、100gate～100Kgateくらいの回路規模を１個のICで実現できます。複数個のFPGAを使って、もっと大規模な回路を作ることも出来ます。　もっと大規模な論理回路を大量に作る場合には、論理回路をLSI化してしまいます。大きなLSIだと、１個Iで1Mgateくらいの回路規模を実現でき、LSIの単価は\5000くらいです。ゲートあたりの単価は安いのですが、LSI開発費用が３億円くらいかかりますので、10万台とか大量生産する場合でないとモトがとれません（＾＾；ちなみに、３億円かけて作ったLSIにバグがあると、３億円がパーになりますｗ　どーしてもハードウェアで作る必要がないのなら、ソフトウェアで論理を実現する手もあります。低速で簡単な論理であれば、H8みたいな汎用マイコンを使います。複雑な処理をさせたい場合には、パソコンのマザーボードにLinux載せて使ってしまうコトもありますｗけど、H8マイコンやマザーボードを現実世界にインタフェースするには、やっぱハードウェアの論理回路やアナログ回路の知識は必要になります（＾＾；

　

　

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	このページの著者へのメールですが、、、最近要らない広告と売り込みとウィルスばっかし届くんで、マトモなメールも埋もれて見逃す可能性大だったりします（＾＾；

　

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